デイサービスは介護保険サービスの中でも利用者が最も多いサービスのひとつです。全国に40,164施設あり、ほぼすべての市区町村に複数の事業所が存在します。選択肢が多いからこそ、「どこを選べばいいかわからない」という声が絶えません。
選び方のカギは「何を重視するか」。リハビリ重視、入浴重視、レクリエーション重視——施設ごとの特色を見極めるために、見学時にチェックすべきポイントを整理します。
デイサービスの全国データ
| 項目 | 通所介護 | 地域密着型通所介護 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 全国施設数 | 22,815 | 17,349 | 40,164 |
| 平均定員 | 37名 | —(18名以下) | — |
| 利用対象 | 要支援1〜要介護5 | 要介護1〜5 | — |
出典: 厚生労働省オープンデータ(2025年12月末時点)を介護施設ナビが集計
都道府県別の施設数TOP5(通所介護+地域密着型合算)
| 順位 | 都道府県 | 施設数 |
|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 3,051 |
| 2 | 大阪府 | 2,859 |
| 3 | 愛知県 | 2,362 |
| 4 | 神奈川県 | 2,322 |
| 5 | 福岡県 | 2,188 |
見学時にチェックすべき5つのポイント
1. 送迎ルートと所要時間
自宅から施設までの送迎は、片道30〜40分以内が目安です。見学時に「うちの住所だと何分くらいですか」と聞いてみてください。送迎時間が長いと、それだけで体力を消耗してしまいます。乗車人数や車両のタイプ(リフト付きかどうか)も確認を。
2. 入浴設備と対応力
入浴はデイサービスを利用する大きな理由のひとつ。一般浴槽のほか、車いすのまま入れる機械浴、寝たまま入れるストレッチャー浴がある施設もあります。「今は一般浴槽で大丈夫だけど、将来は機械浴が必要になるかも」という場合は、両方を備えた施設を選ぶと安心です。
3. リハビリの内容と専門職の配置
理学療法士や作業療法士が常駐しているかどうかで、リハビリの質は大きく変わります。機能訓練指導員が看護師やあんまマッサージ指圧師の場合もあり、専門性に差があります。「どんな資格のスタッフが、どんなリハビリをしてくれるか」を具体的に聞いてください。
4. 食事の内容
見学時にできれば食事の時間帯に合わせて訪問し、実際のメニューを見せてもらうのがベストです。刻み食やミキサー食への対応、アレルギーや持病(糖尿病食など)への個別対応ができるかどうかも確認しておくと安心です。
5. レクリエーションと過ごし方
集団でのレクリエーション中心の施設と、個別に過ごす時間を大切にする施設があります。「みんなで歌うのが好き」な方と「静かに過ごしたい」方では、合う施設が違います。1日のスケジュール表をもらって、ご本人の性格に合うかどうかを判断してください。
大規模と小規模の違い
定員19名以上の通所介護(22,815施設)と、定員18名以下の地域密着型通所介護(17,349施設)。規模によって雰囲気がまったく異なります。
大規模な施設はスタッフ数が多く、入浴設備やリハビリ機器が充実している傾向。一方、小規模な施設は利用者一人ひとりの希望に合わせたケアがしやすく、アットホームな雰囲気です。「にぎやかな場所が好きか、落ち着いた場所が好きか」で選ぶのがひとつの基準です。
費用の目安
デイサービスの自己負担額は、要介護度と利用時間によって決まります。1回あたりの自己負担(1割の場合)は、要介護1で約650円、要介護5で約1,150円が目安。これに食費(500〜700円程度)が加わります。週2回利用で月額1万〜1.5万円程度です。
まとめ — まず見学してみる
デイサービスは施設ごとの個性が強く、パンフレットだけではわからないことが多い。気になる施設があれば、まず見学を申し込んでみてください。多くの施設が無料の体験利用を受け付けています。