九州7県の介護施設比較|福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島

九州は日本の南西部に位置し、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県の7県で構成されます(沖縄県を除く)。温暖な気候と豊かな自然、そして比較的ゆったりとした生活環境が特徴で、近年は首都圏からの移住先としても注目されています。

本記事では、九州7県の介護施設数を比較し、地域の特徴を解説します。

九州7県の介護施設総数

各県の介護施設・事業所数は以下の通りです。

  • 福岡県:9,729件
  • 熊本県:3,963件
  • 鹿児島県:3,016件
  • 長崎県:2,927件
  • 大分県:2,711件
  • 宮崎県:2,452件
  • 佐賀県:1,211件

福岡県が九州最大の施設数で、熊本県・鹿児島県・長崎県がこれに続きます。

全国ランキングでの位置

九州各県が全国のどの位置にあるか、全体ランキングで確認できます。

順位都道府県施設数
1大阪府16,602
2東京都14,860
3愛知県11,103
4神奈川県10,850
5福岡県9,729
6埼玉県8,442
7千葉県8,317
8兵庫県7,835
9北海道7,528
10広島県4,746
11静岡県4,516
12熊本県3,963
13茨城県3,665
14群馬県3,631
15岡山県3,524
16新潟県3,315
17岐阜県3,304
18長野県3,272
19福島県3,171
20京都府3,125
21三重県3,057
22宮城県3,043
23鹿児島県3,016
24愛媛県2,998
25長崎県2,927
26大分県2,711
27栃木県2,616
28奈良県2,487
29山口県2,471
30宮崎県2,452

福岡県は全国でも上位に位置し、九州の介護資源の中心となっています。他の6県は中位〜下位に分布しますが、人口比で見ると全国平均を上回る県も多くあります。

サービス種別での比較

特別養護老人ホーム

九州各県の特養数のランキングを見ると、地方都市における公的施設の充実度が分かります。

順位都道府県施設数
1東京都587
2千葉県474
3埼玉県456
4神奈川県455
5大阪府428
6北海道382
7兵庫県364
8福岡県348
9愛知県303
10茨城県279
11静岡県246
12新潟県218
13広島県198
14群馬県185
15宮城県175
16長野県174
17福島県169
18鹿児島県169
19三重県166
20京都府164
21岡山県155
22栃木県145
23熊本県140
24岐阜県138
25岩手県126
26長崎県121
27秋田県117
28奈良県110
29愛媛県110
30山形県104

グループホーム

順位都道府県施設数
1北海道988
2神奈川県826
3東京都707
4大阪府694
5福岡県688
6愛知県618
7千葉県494
8埼玉県466
9兵庫県428
10静岡県414
11広島県372
12鹿児島県370
13岡山県345
14長崎県339
15愛媛県336
16青森県314
17宮城県302
18岐阜県293
19新潟県283
20茨城県279
21群馬県277
22長野県266
23福島県265
24熊本県252
25京都府223
26岩手県203
27三重県202
28秋田県195
29富山県194
30山口県191

九州は地方型の特徴として、特養やグループホームなど公的・地域密着型サービスの比率が高い傾向があります。

各県の特徴

福岡県

特徴

  • 九州唯一の政令指定都市である福岡市・北九州市を含む
  • 九州最大の人口と介護施設数
  • 都市部と地方部のバランスが取れている
  • 福岡市は全国的にも住みやすい都市として評価が高い
  • 医療機関も充実

向いている人

  • 都市機能と自然環境の両立を求める
  • 福岡市・北九州市へのアクセスが必要
  • 九州各地へのハブ的な立地を活用したい

佐賀県

特徴

  • 九州で最も人口の少ない県のひとつ
  • 福岡県の隣接県で、福岡都市圏との結びつきが強い
  • 県全体が穏やかな環境
  • 介護資源は人口規模に応じて分布

向いている人

  • 静かでのどかな環境を好む
  • 福岡都市圏に近い立地を保ちたい
  • 家族が佐賀・福岡エリアに住んでいる

長崎県

特徴

  • 離島が多く、島嶼部の介護体制が独特
  • 長崎市・佐世保市が中心都市
  • 坂の街としての特色があり、移動面での配慮が必要
  • 歴史と国際文化の融合した地域

向いている人

  • 海と歴史のある環境を好む
  • 長崎の文化に親しみがある
  • 家族の出身地として馴染みがある

熊本県

特徴

  • 熊本市を中心に介護資源が分布
  • 阿蘇の雄大な自然を近くに感じられる
  • 温泉地が多く、療養環境として評価が高い
  • 2016年の熊本地震を経験した耐震対応が進む

向いている人

  • 自然環境と温泉を重視
  • 熊本市近郊での生活を希望
  • 穏やかで暮らしやすい地方都市を求める

大分県

特徴

  • 温泉県として全国的に有名
  • 別府市・湯布院などの温泉地を擁する
  • 大分市が県の中心
  • 温暖な気候と山海の自然

向いている人

  • 温泉を活用したいと考える方
  • 温暖な気候を好む
  • 静かで自然豊かな環境を求める

宮崎県

特徴

  • 温暖な気候と南国的な環境
  • 宮崎市が県の中心
  • 日向灘沿岸に人口が集中
  • プロ野球キャンプ地としても知られる

向いている人

  • 温暖な気候を強く希望する
  • 海沿いの環境を好む
  • 穏やかで開放的な雰囲気を求める

鹿児島県

特徴

  • 九州最南端の県
  • 鹿児島市を中心に、離島(奄美大島、種子島、屋久島など)を含む
  • 桜島を望む独特の景観
  • 温暖な気候

向いている人

  • 南九州の温暖な気候を好む
  • 自然豊かな環境を求める
  • 家族のルーツが鹿児島にある

九州共通の特徴

温暖な気候

九州は全国的に見て温暖な気候で、冬の寒さが厳しくありません。積雪地域が少なく、冬期でも外出しやすい環境です。これは高齢者の在宅生活にとって大きなメリットとなります。

地域コミュニティの強さ

九州は地域コミュニティのつながりが強い地域として知られます。近隣住民や地域のボランティアによるインフォーマルな支え合いが介護を補完する役割を果たしています。

費用の抑えめな傾向

首都圏や関西圏と比較すると、九州の介護施設費用は抑えめな傾向があります。有料老人ホームやサ高住でも、比較的低価格帯の選択肢があります。

移住先としての注目

温暖な気候、豊富な自然、食文化の充実、抑えめの費用などから、首都圏からの移住先として九州を選ぶケースも増えています。

九州で介護施設を探すときのポイント

気候と環境の相性

本人の気候への適応性を考慮します。温暖な環境を好む方には九州は魅力的ですが、慣れない土地への移住はストレスにもなり得ます。

家族のアクセス

本人と家族が異なる地域に住む場合、訪問のしやすさを考慮します。飛行機・新幹線での移動が現実的かどうかが選択の分かれ目です。

医療体制

県庁所在地や中核都市には大学病院などの医療資源が充実していますが、離島や山間部ではアクセスに課題があります。医療的ケアが必要な方は立地を慎重に選びます。

地域の特色を活かす

温泉、海、山、食文化など、各県の特色を活かした生活を楽しめるかどうかも大切な視点です。

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出典

  • 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」オープンデータ(CC BY 4.0)

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